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<description> （24時間おきに更新中）</description>
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<title>ベートーヴェンの生涯 (岩波文庫)</title>
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<description>この本を通してベートーヴェンを見つめると、彼が非常に不幸でストイックであり、善を重んじて七転八起する頑強な人物のように感じられます。
確かに読者を感動させ、強い希望を沸かせてくれる作品です。

しか...</description>
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<![CDATA[
この本を通してベートーヴェンを見つめると、彼が非常に不幸でストイックであり、善を重んじて七転八起する頑強な人物のように感じられます。
確かに読者を感動させ、強い希望を沸かせてくれる作品です。

しかし、書かれた時代が古いこと、ロラン自身に感情に走っている節があること、ロランが出版にあたって訂正を加えなかったことなどから、ベートーヴェンが誠実に描かれているとは言えません。
例えば、ベートーヴェンが実際持っていたユーモアについての記述がないので、とても暗い印象を持ってしまいます。また、恋愛観についても最近の研究とは食い違っています。
よって、この本を読んで得た知識を鵜呑みにしたり、ベートーヴェンに対する印象をそのまま保持するべきではありません。
勿論、ベートーヴェンを知るためではなく、ただ激励されたいのならこの本があれば十分です。
でも、「できる限り真実を忠実に記してほしい」というベートーヴェンの願いを受け入れたいなら、他の本も多数参考にする方がよいと思います。著者は、ベートーベンの全生涯のもくろみを「歓喜」としている。 ベートーベンは、ウィーンから良い生活が送れるように守られているわけでもなく、彼は長い期間貧しい生活をしていた。 そして耳に病気を抱え、音をうまく聞きとれないのに作曲活動を続けていたことはよく知られているが、耳だけでなく体のいたるところに病気を抱えていた。恋愛においても、不運が付き纏い、想いを寄せていた相手と結婚ができなかった。そして「つんぼです」と言えないがために、彼は社交を避け、よりいっそう孤独に陥る。これらの不運を見るだけでは、私たちはベートーベンから得られるものは少ない。しかし、ここが重要な点だが、彼は「勝利者」であった。 彼はこれらの運命・悲哀に打ち勝ち、「歓喜」をつかんだ勝利者であった。 この過程をベートーベンは1つの金言により表している。 『悩みをつき抜けて歓喜に致れ!』 彼はなぜ「歓喜」をつかみたかったのか?なぜそのために曲を作ったのか? それは、貧しい人の運命を改善するためである。 つまり、ベートーベンは我々のために(つまり他人のために)勝利者となったのだ。 彼自身を見ると私たちは苦しみや敗北などしか見出すことはできない。しかし、彼は勝利者となることで、それらの苦しみを浄化してくれたのだ。 この作品が執筆されていた頃はベートーヴェンのヨゼフィーネのへの熱烈な恋がしたためられた「十三通の恋文」がまだ、発見されていなかったので、ロランは不滅の恋人の相手をテレーゼにしているが、これは誤りだった。
ロランは偶然かどうかこの新発見のわずかばかりの後に死んでいる。

歴史は資料の発見などにより更新される運命にあるが、これはロランにとっては大きなショックだったといえる。

確かにロランのベートーヴェンへの敬愛が強過ぎたとは言える。
だが、ベートーヴェン研究に一鍬加えた作品である。感動的だった。ただ、ロランのベートーヴェン像は実際のベートーヴェンと
どれだけ一致するのか、という疑問も持った。
ロランのベートーヴェン像は神格化されていると言ってもいいくらいに立派な人間だ。
しかし、ベートーヴェンは自尊心が高くわがままだった、という話も聞く。
この本ではそうしたことは全く描かれていない。
感動的だったが、この本に描かれるベートーヴェンはロランによって神格化されてはいまいか。正しいベートーヴェン像に近づくためには、他の本も参照しなければ、と思った。

決して読みやすい本ではありません。
分量は多くありません。無駄がないのです。 
しかしながら、こんなに人々に大きな励まし、勇気を与える本を私は知りません。 
それだけ迫力があり、メッセージ性の強い本です。 
もはや単なる伝記の域を超えたところにある名著です。
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<title>哲学入門 (ちくま学芸文庫)</title>
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<description> 新たな発見は日常を徹底的に疑うことから始まる。確かなものを掴もうとして始めた旅の絶望の果てから立ち上がるとき、私たちは何ものにも揺るがない強い信念を持つことができるのだ。
１）｢哲学原理」の直後に...</description>
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<![CDATA[
 新たな発見は日常を徹底的に疑うことから始まる。確かなものを掴もうとして始めた旅の絶望の果てから立ち上がるとき、私たちは何ものにも揺るがない強い信念を持つことができるのだ。
１）｢哲学原理」の直後に書かれた平明な小著。比較的初期の最もラッセルらしい時期の名著。
２）数学者で、明快・明晰のイメージが強いが、読んでみると、読後感は少し違う。明快な論理で果断な叙述と、案外好い加減と言うか、俗に言う英国経験的な経験・日常性重視の視点の混合が、読むものの調子を狂わすかもしれない。本書では比較的大人しいが、乱暴極まりない発言もあって、怒り心頭に発する読者もいると思う。しかし、我が身に振返って、自分の日常的思考を鑑みると、むしろラッセル的な考えが受け入れやすいことに気付く。帰納の不確かさのあまり反証主義へ傾斜するような極端さは無いのが良い。ああいう考えが田舎臭く、冴えない感じがしてくる。｢真」、つまり真理論でも、信念に基づくが、事実との関係が鍵であること、虚偽の可能性を受け入れておくことが、真理論の基本姿勢というのは、健全に思える。
３）過去の思想や哲学の吟味には欠かすことが出来ない、思考のフレームワークと思えるし、この姿勢を拒否したところにalternativeがあるのか疑問だ。でも、かといって、ラッセルの哲学では、やっぱり何だか物足らないことも事実で、これじゃあ、色々言っても、常識の説明会みたいで、難しい本を読んでおかしくなった頭を良識に連れ戻す作用しか思い浮かばないようだ。｢整合性の体系」こそ真理の条件だというブラッドレーやドイツ哲学は、胡散臭くもあるが、却って、日常性とは異なる世界観の可能性を示し、それが、時代の診断へとも繋がっていくような気もする。所詮失敗した残骸であっても、そっちのほうが懐かしい気もしてくる。
４）そうは言って、独特の文体とキャラクターで兎に角退屈させずに語りきる本書は名著中の名著と思う。 ラッセルに興味がある人は必読です。場合によってはこれだけでいいかもしれません。 
原書のタイトルは”Problems of philosophy"（「哲学の諸問題」）で、まさにタイトルどおり、ラッセルが哲学の問題と考えたトピックと、そのラッセル流の解法がわかりやすく説明されています。ラッセルの業績はいろいろありますが、そのエッセンスが全て詰まっています。こんなにきれいに哲学の問題が解けちゃうの？と思う人もいるかもしれませんが、それがラッセルの持ち味です。実際に解くのにラッセルも苦労しています。 
確かに、いつの間にかラッセルは時代遅れになってしまった観があります。ラッセル流の解法が行き詰まってしまったのも事実ですが、ラッセル以降の哲学者はラッセルが本気で関わっていた核とでもいうべき問題を、ウィトゲンシュタインの問題で迂回しただけのような気がします。
ラッセルの英語は読みやすいので、興味のある人は英語で読みましょう。英語で読んだ方が分かりやすかったりします。んたって、ラッセルはノーベル賞作家（？）ですよ。「哲学入門」と銘打つ書籍はあまたあるが、実態は「哲学史」か「説明」が殆ど。
本書はテーマについての記述が実際に哲学なるものの実践になっている点がすごい。
『数学原理』での記述と、本書の展開は論じられている対象は違っても、思考の手続きは
恐らくまったく同じなのだ。
哲学を「人生とは・・・」みたいな人生訓と同様に考えている方には、是非本書読んで頂
きたい。読むことである種の訓練ができるこれ以上ない「入門」書である。
ラッセルの"Problems of Philosophy"の邦訳。同書は既に何度も邦訳されており、原文ならWebでも読める。それを今更どうして翻訳したのだろう、と疑問に思い書店で手にとってみたが、読み始めて納得。従来の邦訳をはるかに凌ぐ読みやすい日本語になっている。訳者の仕事に拍手を送りたい。

私はふだん、英米の哲学書は出来るだけ原典を読むようにしている。邦訳を読んでも、生じた疑問が原文に起因するのか翻訳に起因するのか分からず、結局原書に当たらないといけないので、二度手間だからだ。ところが本書は、原文の意味を極めて読みやすい日本語で伝えており、訳注も充実しているので、原文に戻る必要がほとんどない。これは哲学書の翻訳としては異例のことだ。本書のような翻訳スタイルが一般化すれば、日本における哲学への敷居は随分下がるだろう。

哲学とは本来、難解ではあっても、明晰なものだ。そのことを改めて実感させてくれる優れた訳業である。
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<title>ドリアン・グレイの肖像 (新潮文庫)</title>
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<description> 友人バジルによって仕立てられた一枚の肖像画、そこに湛えられた限りなき美によって
己に潜む果てなき崇高を知るところとなった主人公ドリアン。
 かぐわしき青年と肖像画の間に取り結ばれた奇妙な契約関係、...</description>
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<![CDATA[
 友人バジルによって仕立てられた一枚の肖像画、そこに湛えられた限りなき美によって
己に潜む果てなき崇高を知るところとなった主人公ドリアン。
 かぐわしき青年と肖像画の間に取り結ばれた奇妙な契約関係、いかなる罪を重ねども、
年月を経れども、彼の穢れと老いはすべて絵画によって引き受けられ、男は不滅の美貌を
表現し続けることとなる。この関係、すべて世に産み落とされた罪人と無辜の神の子イエスの
それに似る。
 しかし、人間にとって美はあまりに過酷なもの、その重みを前にしてついにドリアンは…

 芸術の気品に比して人間存在の耐えがたき軽さを諭すかのように、登場人物が過剰に淡白に
命を失する物語の展開もさることながら、この小説においてあまりに圧倒的なのは、序文に
はじまり細部に至るまで、これでもか、と繰り出されるアフォリズムの数々。プロットなど
はるか後景に追いやられ、ワイルドのモノローグが濃密に畳みかけてくるそのさまには、
もはや述べるべきことばを失う。
 この小説に見出されるべき壮絶なる文学史の系譜、例えばダンテ、ヘルダーリン、ゲーテ、
ノヴァーリス、無論文中に組み込まれたシェイクスピアも。あるいは、三島の『金閣寺』や
ドストエフスキーなどが連想されることもあろうか。
 翻訳はややもすると生硬、しかしそのような点をはるかに凌駕して、偉大なるロマン主義の
王道を邁進する疾風怒濤の傑作。音楽・映画・文学などあらゆるジャンル、新旧を問わず、最も影響を受けた作品の一つだと思います。この小説はなんといってもヘンリー卿（オスカー・ワイルドそのもの）の存在感が強烈です（登場していないシーンでも存在感を放っているほど・・・）。彼は現代に生まれていたらほぼニート扱いで、まったく相手にされないような口達者なだけの男かもしれないですが、作中では歩く金言集といえるほど、不道徳でブラック・ユーモアたっぷりの名言を連発し、やがては絶世の美男子ドリアンを破滅させます。『「美」は「天才」の一形式である・・むしろ「天才」より説明を必要としないのだからより高次なものである』とかドリアンにのたまうわけです。実際的で合理的なことを嫌い、道徳心などかけらもなく、さらにはニヒリストで、ただただ頽廃的美学に身を任せることを愛する人に最適の本。唯美主義とヒューマニズムの葛藤を軸に、誘惑的に描かれている。
読んでみて率直に感じたのは、快楽主義やデカダンス自体が罪なのではなく、その行為によって誰かを傷つけることが罪なのだということ。
そういう意味でも、シビル・ヴェインの場面が切なかった。芸術か？恋か？
読みやすく、それでも深く、様々な要素が入っていて面白い。逆説的な警句で上流の人たち（階級的な意味だけでなく、美青年ドリアンや芸術家バジルなどの才能の上流人も含む）の歓心を買うヘンリーは、なんとなく「資本」という感じがした。常識を反転させた悪の論理で人を魅了しながら蔓延っていくからだ。

解説の佐伯彰一や、「千夜千冊」の松岡正剛などが言うように、ゲイであった唯美主義者ワイルドが美青年の悪徳を描いた作品であるのにかかわらず、この作品にはそういう意味での官能性は薄い。そして、それは、欠点じゃなく美点なのだろう。これは社会派小説なのではないか。背徳と芸術至上主義の物語として、あまりにも有名な作品。
肖像画が自分の代わりに悪事の罰を受けて醜く年老いて行き、
最後に主人公がその肖像画と対決するという発想は発表後100年以上を経た今も斬新だ。
「近頃の人間ときたら、ものの値段はなんでも知っているが、
ものの値打はなにも知らないときている」等の警句にも作者ワイルドの諧謔精神が光る。

だが、本作がそういった警句や唯美主義だけがとりえの作品だったら
現在も読むに足るだけの魅力を持つことが出来ただろうか？
最後に肖像画と対決した主人公・ドリアンのモノローグ
「『われらの罪を赦し給え』の代わりに、『罪ゆえにわれを打ち給え』という言葉こそ、
もっとも正しき神に対する人間の祈りであるべきだ」─この厳しいモラル。
背徳と芸術至上主義の後ろから、厳しい倫理性がナイフのようにちらついている。
この二重構造があればこそ、本作品は永遠の生命を持つことが出来たのだろう。
美青年ドリアン・グレイの顔と肉体の美しさの代わりに。
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<title>幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫)</title>
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<description>清く美しい童話、というイメージがあったオスカー・ワイルドを再読。
収録第一作目「幸福な王子」は記憶通りであったものの、以降「ナイチンゲールとばらの花」「わがままな大男」「忠実な友達」...と読み進む...</description>
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<![CDATA[
清く美しい童話、というイメージがあったオスカー・ワイルドを再読。
収録第一作目「幸福な王子」は記憶通りであったものの、以降「ナイチンゲールとばらの花」「わがままな大男」「忠実な友達」...と読み進むうちそのイメージがどんどんと傾いてゆく。
読み終わってみれば結局、狡猾で自己中心的でわがままな人々が正直者を餌食にし、その屍を踏みつけ乗り越えて能天気な暮らしを続行してゆく話のオンパレード。考えてみれば「幸福の王子」とてそのパターンの一亜種なのであった。
なんとシニカルな童話集だろう！著者オスカー・ワイルドとは一体どんな人物だったのか、関心が湧いてくる一冊であった。｢サロメ｣や｢ドリアン・グレーの肖像｣などで有名なオスカー･ワイルドの童話集。表題作は子供向けにリライトされたものが流布しているので、そちらを知っている方も少なくないでしょうが、こちらが原作です。童話といってもむしろ寓話的要素が強く残酷な内容も多いので、子供向けというより大人のための童話集でしょう。これらの童話には、救いのない結末をむかえるものが少なくない。この中で、子供にも「納得のいく」終わり方をしている作品は、二本あるかないかで、他は皆残酷な結末を迎える。それらの残酷さは、人間の醜さ・傲慢さなど、どこにでもあり、どこにでもあるからこそ童話の中では見たくないものによって齎されている。いわばワイルド流のカリカチュアのようなものだろう。救いの無い世界を、そのまま写し取った残酷童話と読む事もできる。しかし私は、現実の社会を見詰め、その汚さと向き合ったワイルドが、「聖人君子のようには生きられない。それでもその醜さ・傲慢さを含めて、人は美しく・愛しい」…そんな風に言っているように感じる。彼独特の、過剰なまでの「美」の描写が少々くどいと感じる人もいると思うので、星は四つ。それでも物語の筋を追うのに邪魔になるほどではないし、幻想的な童話の世界へといざなう役割を十分に果たしている。忙しない世の中、耽美な世界を楽しみたい時には、おすすめ。誰のセリフだったかは忘れたが、ロマンチック(Romantic)とは喪失であると語った人がいた。滅亡したローマ帝国の物語のように、失った物語がロマンチックを意味するならば、ワイルドの描く悲劇こそがそうであるように私には思える。『ナイチンゲールとばらの花』、『王女の誕生日』の２話はそれぞれ、小さな小さな叶わぬ恋の物語である。童話というにはあまりに辛辣で、恋愛小説というには心踊るような空想からあまりにかけ離れてはいるが...。しかし、命を賭したはずの恋によって悲観しか得られなかったり、恋に踊って手痛い失敗をした経験を、皆お持ちではなかろうか？ナイチンゲールが、学生の少女への想いのために血で染めたバラは、花を好むと謳いながら実際は花よりも宝石を好む少女のために打ち捨てられる。一方こびとの心臓は、恋に一人踊っている彼自身の醜さに気付いたとき、その醜さに耐えかねて動きを止める。私たちも、度々花より宝石を好み、成長の過程や熱い想いよりは目の前の結果や外面的なものを選択する。そして時には自身のナルシシズムの醜さに愕然とする。そういった現実を肯定するでもなく、かといってはっきりと否定もせずに、ワイルドはチクリと私たちの胸を刺す。どこか一段高いところから乾いた言葉を投げかけてくるようでいて、実際にはウェットなストーリー。この魅力は、どことない疎外感を感じる現代にこそ実感されるものではないだろうか。今様の希薄な関係性に耐えられない人、もしくは自分の隣にいてくれる人に対する満足を知らない人々にぜひ一読を薦めたい。このオスカー・ワイルド童話集。他の本を買うついでに、懐かしさが湧き出て買ってみた。しかし、実際に読んでみて「あれ？」と思った。とくに、『幸福な王子』は昔読んだ印象と随分変わっていた。子どものころ読んでいた絵本を探し出し比べてみると、なるほど、子ども向けのは王子とツバメの愛の語り合い・キスシーンがカットされている。少しネットで調べてみると、どうやら子ども向けのものには意図的に改変（カット）されてる箇所があるらしかった。子どもの時に読んで思ったことは、「王子って勝手なやつ。ツバメは可哀想。」だった。恐らくは著者の意図する「他人への慈愛、思いやりは素晴らしい」ということはあまり私には伝わらなかった気がする。子ども向けではその描写はカットされてしまっているが、この童話は王子とツバメの愛があってこそ成立するものなのだと思う。もし、子ども向けの改変されたものしか読んだことがない人がいたら、ぜひこの本を読んでもらいたい。ひょっとしたら、昔とはまったく違う善い方向への感想が持てるかもかしれない。私のように。
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<title>幸せな王子</title>
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<description>恥ずかしい…

子供の頃読んで、
絵本じゃなく小説で読んだこともあって、
何度も読んだ絵本。

買おうと思って久しぶりに読んでみた。

子供がワイのワイの騒いでる絵本コーナーで
鼻スンスンいわせなが...</description>
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<![CDATA[
恥ずかしい…

子供の頃読んで、
絵本じゃなく小説で読んだこともあって、
何度も読んだ絵本。

買おうと思って久しぶりに読んでみた。

子供がワイのワイの騒いでる絵本コーナーで
鼻スンスンいわせながら必死で我慢してたんだけど…

不覚にも…

何でこんな絵本に弱いんだろ俺…

全人類これを教科書にしよう。この本、決して子ども用ではありません。
読み聞かせても、なかなか分からないと思うし、
子ども向けに書かれた本でもありません。
語彙を見れば分かると思います。
絵本、という体裁をとっていますが、
100％大人向けの本です。

泣けます。

美しいです。

他に形容する言葉が見つかりません。

同じ清川さんの「人魚姫」も好きですが、
物語の内容としては
こちらの方がさらに好きです。

美しく、心が清らかになる気がします。
心のデトックスとでもいうような。

先日、ある店に行ったら、
この本が普通に子どもの絵本コーナーに「のみ」
置かれていました。
ちょっと違うと思うけどなー。

子どもの絵本コーナーにも「あっても」
いいかも知れませんが、これはあくまで大人用。
大人のコーナーに置いてくれなくては！
乙女コーナーに置いてあったある書店を見て
「やっぱりね、普通そうだよね」と思ったのでした。

余談ですが。人に尽くし続ける愛を感じる絵本です。
綺麗な刺繍の挿絵が、物語を引き立てます。
切ないストーリーですが胸にぐっと来ることは、
間違いありません。

恋人へのプレゼントとしてもおすすめです。オスカー・ワイルド「The Happy Prince」の翻訳版です。

動けない王子の願いを叶えるため、ツバメは飛び立つ。

愛して、愛されて、王子とツバメの愛は、さらなる愛を生む。

しかし、さらなる愛を生むことは、王子とツバメの命を与えること。

やがて力尽きた王子とツバメは・・・

愛すること・愛されること、を実感できるせつない恋の物語。 物語そのもののが持つ力はさることながら、テキスタイルを手がけた清川あさみさんの物語への思い入れは相当なものだと感じました。

 一体どれだけの時間と労力をこの本に注いだのか…ラストの見開きのページは、この哀しい物語全体の救いになっていて、胸に迫るものがあります。

 私はすごく気に入りましたが、こどもさんに贈ってもすぐには喜んでもらえないかも…。大人になってから良さに気づく、きっとそんな絵本です。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/06/4488070043.html">
<title>未来のイヴ (創元ライブラリ)</title>
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<description> 復刊以来、静かに版を重ねているのは意外にもリラダンファンが多いことを示している。「人造人間の創造」というミステリアスな題材や絢爛たるレトリックに惹かれるのだろうが、その内容は深い思想的考察を核にし...</description>
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<![CDATA[
 復刊以来、静かに版を重ねているのは意外にもリラダンファンが多いことを示している。「人造人間の創造」というミステリアスな題材や絢爛たるレトリックに惹かれるのだろうが、その内容は深い思想的考察を核にした一筋縄ではいかぬ寓話である。

 主題は大きくわけてふたつ。まず青年貴族エワルドの純愛を軸とする「理想」の探求だ。女性の美しさとは？ 魅力とは？……を起点に、前半、天才科学者エディソンとエワルドが弁証法的対話を展開。人間性の深奥まで踏みこんだ女性論や恋愛論をかわし、また人生観から芸術観、時代認識をまじえるなど、ふたりの会話を通して稀有な美意識や軽やかな機知、反俗精神に満ちあふれたリラダンの内的世界にふれることができる。

 さらに19世紀後半、長足の進歩をとげた科学に対する辛辣な風刺だ。それまでの論議をもとにエディソンはエワルドのために「ハダリー」という理想の人造人間を創るが、｢近代科学と天才の華｣はいざ誕生してみると、本来の役目をほとんどはたさず船火事で海の藻屑と消える運命に……。

 その完璧な創造物を海底深く葬り去るところに、科学万能社会やブルジョワ的功利主義、物質主義を呪い、冷笑し続けた孤高のリラダンが透かしみえてくる。それは現代への頂門の一針、黙示録的な啓示としてとらえることもできよう。

 「形而上学的芸術作品」と作者が冒頭で説明するように、豊饒なる思想とイメージの奔流には圧倒されるばかり。それも隠喩や象徴表現、逆説的言い回しなどが多く、なかなかの難物だ。

 また、彫琢された言語の神秘と、高貴な精神が織りなす古典の調べは酔わせるものがある。古格な名訳がテクストの機微、風韻をありのまま伝えており、時間があれば熟読してその真髄をあじわいたい。

 女としてパーフェクトな肉体を持つけれど心が邪悪な娘さんがいた。
その娘さんの美しい肉体は好きだけれど心は嫌いだ、という青年がいた。
二人は一応付き合っていたが、青年は娘さんの心身の矛盾に耐えられなくなり、
知人である発明王エディソンに対して｢僕、自殺してやる〜｣と騒ぎ立ててみせる。
エディソンは昔青年に恩を受けたことがあるため、青年を不憫に思い、
｢その娘っ子と全く同じ機械人形を仕立ててやるから死なないでおくれ｣と止め、
あくまでも死のうとする青年と、それを止めようとする発明王の丁々発止の言い合いが続いてゆき、そして……。


痛すぎる…。だが面白い。
ストーリーはシンプルだが、人物の心情描写がねっとりとしていて凄く濃厚。

あと、パーフェクトな人造人間を恋人にすれば現実の人間を恋人にして苦しむ必要がない、
という論理には現代サブカルチャーと非常に近いものがあると思う。かくも悍ましき形而上学的芸術作品たる「未來のイヴ」
私わ冒頭のエディソンの独白部や中盤に於けるハダリ生成云々の類に隠忍しつつも割と
はやいペースで読めたので、読後の壮快感・高揚感ときたら名状し難いものである。
仮名遣いや漢字表記の特殊性については序盤こそ戸惑うものの慣れてさえしまえば、
幻想的な風趣を生み出す要素に成り変わり、外見をも神的なそれへと昇華させる。  
時代の申し子たるリラダンはどのような思いで本作品を生み出せたのか謎だが、
夜の牧歌での大告白、人間辞職宣言のシーケンスに私は熱い情感が滾りつい笑みが零れた。
耽美的な様相に好悪分かれるだろうが、人造人間モノ好きには堪らない内容なので是非一度。
全ての妄想度の高きイデアリスト達へ
イノセンス冒頭のことば。あれはエディソンのことばだったんですね。
旧仮名・正漢字で多少驚くかもしれませんが、読んでいけば慣れます。
トマスさんはどえらいよく喋ります。
この人は女性を毛嫌いしているわけでも、ヘテロではない、というわけでもない。
ただ、やはり男性という、女性とは違う存在なので、どこか異質なものとみなす点もあり、
また、愛する点もある。けれども彼の、女性への愛は、毒をはらんでい。
結局、『彼女』を殺してしまった。（図らずとも）
と私は思った。
攻殻機動隊 風に言えば、彼はAIを作った訳ではなく、義体のみ作っただけであった。
ただ地下室のハダリーと、地下空間の描写が美しい！！！
読んで悔いなし！タイトルは本書の解説よりの引用です。
私は本書は「人造人間が理想の人間たりうるか」と言ったたぐいの問いではなく
近現代（本書執筆の時代のみならず現代にも通ずる）の人間の本性、
或は科学中心主義に対して疑問を呈しているといった側面が強いと考えます。
読み終えれば、エディソンの自信満々の契約提示、ハダリーに関する説明、等々に比重が置かれていた意味が以上のように解されます。
正漢字・歴史的仮名遣いは、初め少々きついですが直ぐに慣れます。
読者をして戦慄せしめる著者の本作は「暗鬱な揶揄と凶暴な冷笑」を味わって見たい方には
是非読んでもらいたい作品です。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/07/4001145367.html">
<title>レ・ミゼラブル〈上〉 (岩波少年文庫)</title>
<link>http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/07/4001145367.html</link>
<dc:date>2008-11-20T06:44:09+09:00</dc:date>
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この作品を初めて読んだのは30年以上も前の小学生か中学時代で、それも少年少女版であったと思う。当時の自分には社会から虐げられた元犯罪者の悲しい物語という印象しか残らず、それ以来この作品を手に取るこ...</description>
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この作品を初めて読んだのは30年以上も前の小学生か中学時代で、それも少年少女版であったと思う。当時の自分には社会から虐げられた元犯罪者の悲しい物語という印象しか残らず、それ以来この作品を手に取ることはなかった。しかし、最近ある新聞でこの作品を何度も読み返しているという作家のコメントを読み、興味が沸いてきて再び挑戦することにした。

今度は完全版に近いものを読みたいと思い、思い切ってPenguin Classicsの英語版に挑戦することにした。翻訳者のNorman Dennyによると、これでも原書の一部は省略したそうだが、それでも1,200頁にも及ぶ大作であった。

仕事の行き帰りや休日の合間に読んだため、読み終えるのに1ヶ月以上を要したが、それに見合う素晴らしい作品であった。この作品のすごさは、人間の心の奥底をこれまでするかというほど執拗に描く描写力である。例えば、決して主役とはいえないジャン・ヴァルジャンを最初に救う牧師を描くのに50頁以上を費やしているのはほんの一例で、あらゆる登場人物の性格や心の動きが驚くほど繊細かつ執拗に描かれている。また、当時のフランスやパリの社会情勢や政情に関しても、例えば物語の筋とは殆ど関係のない、ウォータールーの戦闘の様子が始まりから終りまで描写されていたり、ジャン・ヴァルジャンとコセットが逃げ込む修道院に関しても、その歴史や慣習がこれでもかというぐらい執拗に説明されていたりしており、次のストーリー展開を早く知りたい時には正直言っていらいらすることもあったが、19世紀のパリの様子をまさしく目の当たりにしているような気になった。

細かいことを書いてしまったが、物語自体も実に面白くドラマチックな展開が繰り広げられ、最後の１頁まで堪能することができた。日本語版ではどの程度まで翻訳されているかは確認していませんが、とにかくなるべく完全版に近いものを読むことをお勧めします。
本の内容はまあどーでもいいんですが、この装丁でこの価格設定はまかり通るんですか？
どう眺め回してもせいぜい２０００円弱ぐらいにしか見えないんですけど。
みなさんが知ってい有名なストーリーですが、私はあまり詳しく知らなかったので、物語自体はとても楽しめました。作者の時代に対する、あるいは政治、文化等の考察部分を読み取るのに時間がかかりました。

あらすじはみなさんご存知ですから省略致しますが、かなり重厚な、密度の濃い物語です。

意外だったのはコゼットという少女は私にとってはただの脇役なのでは？という印象が残った事です。コゼットを主役にしての物語としても存在している様ですが、コゼットはあまり重要な人物ではありません。またコゼットの恋人マリウスもまた枝葉の登場人物に感じられました。二人は最終的に幸せになるのですが、それはあまり重要な事柄ではなく、いかに二人の為にジャン・ヴァルジャンが苦悩したか？という事がこの物語の重要な部分と感じました。つまり、ジャン・ヴァルジャンの生きた事による波がどのような作用を周りの人達に影響を与えたか、を詳しく語る為の人物なのです。 

服役後も（もちろん服役前の貧しさからくる辛さ、服役中の人として扱われない苦しみも）人々から蔑まれ、差別を受け、その結果全ての事から心を閉ざしてしまったジャン・ヴァルジャンに、偶然知り合う慈悲深い神父ミリエルからの温かい親切と導きを得て、その神父の行動を理解できずになお悩み、そして悩みながらも繰り返して起こしてしまった些細な悪事を振り返った時、その時初めて、ジャン・ヴァルジャンの心に善なる事への強い衝動が起こってきます。この時のジャン・ヴァルジャンの葛藤の描写には素晴らしい説得力がありました。ただ盗んだ銀食器を神父がジャン・ヴァルジャンに与えた、という事だけでは起こりえない葛藤があるのです。あらすじだけでは当たり前ですが物語を楽しめるわけないです。ジャン・ヴァルジャンはここから生まれ変わって善なる人として生きて行く道を自身の手で決め、そして徹底させていきます。最初から上手くいく訳ではなく、この後も更なる葛藤が待っています。しかしその度に非常に厳しい選択を自身で決定する際にも、公正さ、善とはという基準でのみ選び、自己保身へは傾きません。自己保身への欲望は認めつつもジャン・ヴァルジャンは正しき道を必ず選びます。ただ、その葛藤を克明に描写する事によってジャン・ヴァルジャンをヒーローにしない部分が現実味を持たせ、説得力があり、だからこその感動がありました。 

正しき事、正論、善は結局のところそのままでは何の意味もありません、それを行うのは人であるし、完全に正しい人は存在しないからです。だからこそ、誰が言っているのか、どのような生き方をしてきた人がその行為を行っているのかが重要なのだと思いました。それによって重みが違います。ある意味この「レ・ミゼラブル」は宗教書と言っても良いと思います。神（それがどんな神様であれ）を信じる人の生き方を指し示しています。 

この時代には神様が生きていたのだと思います。神様は私個人は存在しないと思っていますし、また神の存在を認める人がこの世界にいる事も理解できますし、話し合えるとも思っています、理解し合える限界はあるにしろ。しかしもし神が存在しなくても、仮に１００人しかいない小さな生活集団（その中でほぼ一生をえる場合）の全員が神の存在を信じて疑わなければ、そこに神は存在するに等しい状態になると思います。そして恐らく18世紀末から19世紀始めのヨーロッパでは神は存在していたに等しい状態であったのではないかと思いました。また、神が必要とされていたからこそ、なのかも知れません。 

ジャン・ヴァルジャンに対抗する存在の、警視ャベル（法の番人、そして信念の男）と、コゼットの育ての親で悪人テナルディエ一家（この中の娘、エポニーヌの悲しい結末、エポニーヌの変節と恋もまた、素晴らしい描写なのです！ここは泣けます！）の存在が物語に厚みを増します。ジャン・ヴァルジャンは彼らを許します、許せるに至る心の軌跡がまた素晴らしかったです。ただの悪人ではなく、人間とは悪に染まりやすい存在だからこその許しが私でなく、ジャン・ヴァルジャンに言われるからこそ、重みを持つのです。 

ジャン・ヴァルジャンの生き様、その残した足跡（小説の本当の最後に、ジャン・ヴァルジャンが自身の一生を振る帰りながらの告白はまさに胸に迫ります、美しい文章です！）をたどりながらフランスの革命期の空気を感じられる、そんな小説です。長くて、濃くて、王道です！レ・ミゼラブルは、ぼくが読んだ小説でベスト3に入る作品である。
文は短くて、挿絵もしく分かりやすい。
原書の抜粋版であるが、とてもいい翻訳だと思う。

この本は、19年もの牢獄生活を送った囚人ジャン・バルジャンと途中で彼に助けられた少女コゼットの話である。
彼女は優しいジャン・バルジャンを父のように慕う。

ぼくはつい最近NYでこのミュージカルを鑑賞したがこの本を読んでから観るほうがずっと分かりやすい。
手元に置いておくと嬉しい、何度読み返しても面白い作品である。
すべての人に薦めたい。本書はユーゴー氏のレ・ミゼラブルを「ジャン・バルジャンの物語に絞って」まとめられたものです。

挿絵は１９世紀のフランスの木版画を採用していると解説にありました。幼い日のコゼットの挿絵は、現在でもミュージカルのポスターなどに用いられています。その挿絵の影響もあってか、コゼットは巻き毛のロングヘアというイメージが定着しているようです。

少年少女版とあってはぶかれている部分も多いですが、物語の素晴らしさと全体の流れを短期間（集中して読めば２日ほど）で理解できるのでお勧めです。

全訳版は私もまだ手を出していません。でも、いつかはレ・ミゼラブルの世界を何もかも自分の中に取込みたいと思っています。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/08/4001145375.html">
<title>レ・ミゼラブル〈下〉 (岩波少年文庫)</title>
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この作品を初めて読んだのは30年以上も前の小学生か中学時代で、それも少年少女版であったと思う。当時の自分には社会から虐げられた元犯罪者の悲しい物語という印象しか残らず、それ以来この作品を手に取るこ...</description>
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この作品を初めて読んだのは30年以上も前の小学生か中学時代で、それも少年少女版であったと思う。当時の自分には社会から虐げられた元犯罪者の悲しい物語という印象しか残らず、それ以来この作品を手に取ることはなかった。しかし、最近ある新聞でこの作品を何度も読み返しているという作家のコメントを読み、興味が沸いてきて再び挑戦することにした。

今度は完全版に近いものを読みたいと思い、思い切ってPenguin Classicsの英語版に挑戦することにした。翻訳者のNorman Dennyによると、これでも原書の一部は省略したそうだが、それでも1,200頁にも及ぶ大作であった。

仕事の行き帰りや休日の合間に読んだため、読み終えるのに1ヶ月以上を要したが、それに見合う素晴らしい作品であった。この作品のすごさは、人間の心の奥底をこれまでするかというほど執拗に描く描写力である。例えば、決して主役とはいえないジャン・ヴァルジャンを最初に救う牧師を描くのに50頁以上を費やしているのはほんの一例で、あらゆる登場人物の性格や心の動きが驚くほど繊細かつ執拗に描かれている。また、当時のフランスやパリの社会情勢や政情に関しても、例えば物語の筋とは殆ど関係のない、ウォータールーの戦闘の様子が始まりから終りまで描写されていたり、ジャン・ヴァルジャンとコセットが逃げ込む修道院に関しても、その歴史や慣習がこれでもかというぐらい執拗に説明されていたりしており、次のストーリー展開を早く知りたい時には正直言っていらいらすることもあったが、19世紀のパリの様子をまさしく目の当たりにしているような気になった。

細かいことを書いてしまったが、物語自体も実に面白くドラマチックな展開が繰り広げられ、最後の１頁まで堪能することができた。日本語版ではどの程度まで翻訳されているかは確認していませんが、とにかくなるべく完全版に近いものを読むことをお勧めします。
本の内容はまあどーでもいいんですが、この装丁でこの価格設定はまかり通るんですか？
どう眺め回してもせいぜい２０００円弱ぐらいにしか見えないんですけど。
みなさんが知っている有名なストーリーですが、私あまり詳しく知らなかったので、物語自体はとても楽しめました。作者の時代に対する、あるいは政治、文化等の考察部分を読み取るのに時間がかかりました。

あらすじはみなさんご存知ですから省略致しますが、かなり重厚な、密度の濃い物語です。

意外だったのはコゼットという少女は私にとってはただの脇役なのでは？という印象が残った事です。コゼットを主役にしての物語としても存在している様ですが、コゼットはあまり重要な人物ではありません。またコゼットの恋人マリウスもまた枝葉の登場人物に感じられました。二人は最終的に幸せになるのですが、それはあまり重要な事柄ではなく、いかに二人の為にジャン・ヴァルジャンが苦悩したか？という事がこの物語の重要な部分と感じました。つまり、ジャン・ヴァルジャンの生きた事による波がどのような作用を周りの人達に影響を与えたか、を詳しく語る為の人物なのです。 

服役後も（もちろん服役前の貧しさからくる辛さ、服役中の人として扱われない苦しみも）人々から蔑まれ、差別を受け、その結果全ての事から心を閉ざしてしまったジャン・ヴァルジャンに、偶然知り合う慈悲深い神父ミリエルからの温かい親切と導きを得て、その神父の行動を理解できずになお悩み、そして悩みながらも繰り返して起こしてしまった些細な悪事を振り返った時、その時初めて、ジャン・ヴァルジャンの心に善なる事への強い衝動が起こってきます。この時のジャン・ヴァルジャンの葛藤の描写には素晴らしい説得力がありました。ただ盗んだ銀食器を神父がジャン・ヴァルジャンに与えた、という事だけでは起こりえない葛藤があるのです。あらすじだけでは当たり前ですが物語を楽しめるわけないです。ジャン・ヴァルジャンはここから生まれ変わって善なる人として生きて行く道を自身の手で決め、そして徹底させていきます。最初から上手くいく訳ではなく、この後も更なる葛藤が待っています。しかしその度に非常に厳しい選択を自身で決定する際にも、公正さ、善とはという基準でのみ選び、自己保身へは傾きません。自己保身への欲望は認めつつもジャン・ヴァルジャンは正しき道を必ず選びます。ただ、その葛藤を克明に描写する事によってジャン・ヴァルジャンをヒーローにしない部分が現実味を持たせ、説得力があり、だからこその感動がありました。 

正しき事、正論、善は結局のところそのままでは何の意味もありません、それを行うのは人であるし、完全に正しい人は存在しないからです。だからこそ、誰が言っているのか、どのような生き方をしてきた人がその行為を行っているのかが重要なのだと思いました。それによって重みが違います。ある意味この「レ・ミゼラブル」は宗教書と言っても良いと思います。神（それがどんな神様であれ）を信じる人の生き方を指し示しています。 

この時代には神様が生きていたのだと思います。神様は私個人は存在しないと思っていますし、また神の存在を認める人がこの世界にいる事も理解できますし、話し合えるとも思っています、理解し合える限界はあるにしろ。しかしもし神が存在しなくても、仮に１００人しかいない小さな生活集団（その中でほぼ一生を終える場合）の全員が神の存在信じて疑わなければ、そこに神は存在するに等しい状態になると思います。そして恐らく18世紀末から19世紀始めのヨーロッパでは神は存在していたに等しい状態であったのではないかと思いました。また、神が必要とされていたからこそ、なのかも知れません。 

ジャン・ヴァルジャンに対抗する存在の、警視ジャベル（法の番人、そして信念の男）と、コゼットの育ての親で悪人テナルディエ一家（この中の娘、エポニーヌの悲しい結末、エポニーヌの変節と恋もまた、素晴らしい描写なのです！ここは泣けます！）の存在が物語に厚みを増します。ジャン・ヴァルジャンは彼らを許します、許せるに至る心の軌跡がまた素晴らしかったです。ただの悪人ではなく、人間とは悪に染まりやすい存在だからこその許しが私でなく、ジャン・ヴァルジャンに言われるからこそ、重みを持つのです。 

ジャン・ヴァルジャンの生き様、その残した足跡（小説の本当の最後に、ジャン・ヴァルジャンが自身の一生を振る帰りながらの告白はまさに胸に迫ります、美しい文章です！）をたどりながらフランスの革命期の空気を感じられる、そんな小説です。長くて、濃くて、王道です！レ・ミゼラブルは、ぼくが読んだ小説でベスト3に入る作品である。
文は短くて、挿絵も美しく分かりやすい。
原書の抜粋版であるが、とてもいい翻訳だと思う。

この本は、19年もの牢獄生活を送った囚人ジャン・バルジャンと途中で彼に助けられた少女コゼットの話である。
彼女は優しいジャン・バルジャンを父のように慕う。

ぼくはつい最近NYでこのミュージカルを鑑賞したがこの本を読んでから観るほうがずっと分かりやすい。
手元に置いておくと嬉しい、何度読み返しても面白い作品である。
すべての人に薦めたい。本書はユーゴー氏のレ・ミゼラブルを「ジャン・バルジャンの物語に絞って」まとめられたものです。

挿絵は１９世紀のフランスの木版画を採用していると解説にありました。幼い日のコゼットの挿絵は、現在でもミュージカルのポスターなどに用いられています。その挿絵の影響もあってか、コゼットは巻き毛のロングヘアというイメージが定着しているようです。

少年少女版とあってはぶかれている部分も多いですが、物語の素晴らしさと全体の流れを短期間（集中して読めば２日ほど）で理解できるのでお勧めです。

全訳版は私もまだ手を出していません。でも、いつかはレ・ミゼラブルの世界を何もかも自分の中に取込みたいと思っています。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/09/4102111018.html">
<title>白い牙 (新潮文庫 (ロ-3-1))</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:44:09+09:00</dc:date>
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<description>「野生の呼び声」を読んだのでその後に発表された本作を再読しました。ご存知のようにこの２作は互いに姉妹編とも言うべき作品で「野生の呼び声」は人と生活していた犬が狼の群れの中にもどっていくのですが、「白...</description>
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「野生の呼び声」を読んだのでその後に発表された本作を再読しました。ご存知のようにこの２作は互いに姉妹編とも言うべき作品で「野生の呼び声」は人と生活していた犬が狼の群れの中にもどっていくのですが、「白い牙」は逆に狼が人間世界に入ってくる話です。
 ホワイトファングは母狼から狼として生きる術を充分学ぶ前にインディアンのグレー・ビーヴァに飼われることになり人間への服従を暴力的に仕込まれるのですが、狼の血故に他に飼われている犬たちになじむことが出来ず、次第に凶暴でずる賢く孤独な性格になっていきます。その抜群の殺戮能力に目をつけた卑しい興行師ビューティ・スミスはグレー・ビーヴァをウィスキーで酔わせてホワイトファングを譲り受け、賭けの対象として他の犬と闘わせます。ホワイトファングは当然負けることがないので、一度に２匹とか３匹の犬を仕向けられたり野生の大山猫と闘わせられるなど興行はますますエスカレートし、そして遂にブルドックとの死闘に敗れ絶命の寸前に、福な鉱山師ウィードン・スコットによって救われることになります。物語はここまではサディスティックなほどにホワイトファングが受ける残酷で愛のない仕打ちを描いてきますが、ここからはスコットによりゆっくりとその孤独で凶暴な性格から人の愛情にめざめていく過程が語られ、やがて犬との共存にも順応し心温まるエンディングを迎えます。
私もピレネー犬を飼っているのでロンドンの作品を読んでいて特に同感するのは、いかに従順にしつけられた犬でも、どこかに野生に対する原始の記憶や憧れがあり、彼らが非常に賢く誇り高い生き物であるということです。
我が家の犬は大型犬で家の中で飼っていますので基本的には温和ですが、夜たまたま庭に出したりした時に庭の中央部に座って満天の星空を見上げて遠吠えをする姿など見ると、少しオーバーに言えば近寄り難い野生を感じることがあるのです。
小学生の頃に図書館で借りて読んだ作品である。

書店で見つけて、思わず手に取った。あの頃は動物文学に嵌まっており、椋鳩十や戸川幸夫を読み漁っていた。

狼の血を引く「白い牙」は、過酷な運命に翻弄されながらも、生への強い執着心を捨てず、最後に安息の地を見つける。
彼の生き様は、心弱く、すぐに投げ出してしまう（命さえも）人間に強い感動を与えるはずだ。
つまらぬ理屈で押さえ込もうとする者たちに、本当に心を通わせるとはどういうことかを教えてくれる。

是非、思春期の親子に読んでいただきたい。

ただ、今回読んだ作品は訳者が代わっていたためか、訳自体が面白くない。日本語として通りの悪い箇所がいくつか見受けられた。懐かしさを考慮に入れて星三つといったところだろう。実は，この本を知人に薦められて，半年以上の間，手元で暖めてしまった。

何となく手が伸びなかった理由は二つの偏見がある。
ひとつは翻訳ものはどうしても読みにくくてちょっと抵抗があること。
もうひとつは動物文学は，大抵，ラストに登場する動物が死んでしまう
ものだと思いこんでいたこと。

しかし，実際に読んでみて，自分が大ばか者だったことを思いしらされた。

人間の心情でも難しいものを，狼の心情が手に取るように，
その情景が浮かんでくる。
母親に対して，未知なるものに対して，人間に対して。
まるで，狼がすぐそこにいて語りかけてくるかのように，
その心情が流れて入ってきた。

また，あとがきのなかで訳者の白石さんも書かれているように，
人間と狼の関連に見られる人間性や，狼の目を通してなされる人間への
辛辣極まる諷刺に，強く揺さぶられた。

いくつになって読んでも，人間性の幅を持たせることの出来る傑作だと
言えるだろう。

動物文学という性格上、当然のことなのだが、ほとんどがセリフに頼らずに話を進めている。それでこんなに読ませるんだから、たいした筆力だ。描写にも展開にもダレがなく、引き締まった文体が着実にストーリーを綴る。野生、そして愛。ホワイト・ファングに四分の一の犬の血を引かせているというのも、まったくにくいほど行き届いた設定だ。本作品に横溢するむきだしの愛に心を打たれる。これが人間同士だと、嫌味や臭味が出て鼻につくところだが、そこは動物文学の利点を知り尽くしたジャック・ロンドン。すべて計算済み。人間への視点も容赦ない。これは動物文学、いや、文学のまぎれもなき傑作。 主人公はホワイト・ファング（白い牙）という狼と犬の混血です。当然、人間ではないのだから、描写は客観的なのですが、作者の筆の魔法でいつの間にかホワイト・ファングになったような気で思い入れたっぷりに読んでしまいます｡ 子供時代の哀しみから、最後に主人を見つけるまでの孤独などが、ひどく身につまされてしまいました｡狼の話なのに｡ 最後のほうは感動して泣けてきてしまいました｡ 生き物が信じられるような気になる、いい話です｡ 
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/10/4884182839.html">
<title>火を熾す (柴田元幸翻訳叢書) (SWITCH LIBRARY 柴田元幸翻訳叢書)</title>
<link>http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/10/4884182839.html</link>
<dc:date>2008-11-20T06:44:09+09:00</dc:date>
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<description>「白い牙」「野生の呼び声」等の動物文学で名高いアメリカ文学の巨匠ロンドンの四十年の短い生涯に残された２００以上の短編から翻訳家・柴田元幸氏がセレクトした傑作９編を収めたオリジナル短編集です。本書の帯...</description>
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「白い牙」「野生の呼び声」等の動物文学で名高いアメリカ文学の巨匠ロンドンの四十年の短い生涯に残された２００以上の短編から翻訳家・柴田元幸氏がセレクトした傑作９編を収めたオリジナル短編集です。本書の帯に書かれた柴田氏の一文「ジャック・ロンドンは小説の面白さの原点だ」は誠に至言だと思います。本書に収録された短編は、どれも今からほぼ百年前に書かれた物でありながら全く古びず執筆当時の作品に込められた熱気も失わずに、今尚普遍的な輝きを放ち続けているように思えます。殆どの作品が迫力満点の臨場に溢れており、誰もが主人公の生き生きとした活力漲るバイタリティーにぐいぐい引き込まれて一気呵成に読み終えるでしょう。彼の小説には結末の意外性は然程ありませんが、作品の基本理念と思える運命的な必然性の重みが心にずしりと響き深い感動を与えてくれますので、読後に理屈抜きで素晴らしい充足感と満足感が得られる事を保証致します。本書収録作品から三つの傾向の物を紹介させて頂きます。
『火を熾す』『生への執着』極限状況に挑む人間を描いた作品群で、犬や狼や樋熊といった動物も重要な役割を演じます。寒さと飢えという切実な苦しみが自分の身に起きた事のように伝わって来ます。『影と閃光』『世界が若かった時』幻想分野の作品群で、透明人間を目指したライバル同士の熾烈な戦い、夜毎自らの意思に反して野獣に変身してしまう富裕な実業家、と魅惑的な物語世界が展開します。『メキシコ人』『一枚のステーキ』著者お得意のボクシング小説です。場内を埋める観客のように興奮に我を忘れて没頭し、頁を繰る手が止まらなくなります。前者では人間の強靭な意志の力に畏敬の念を抱かされ、後者では老いて下り坂になっていくャンピオンの末路に哀感と憐憫の情が込み上げて来ます。本書を読んで著者の重厚な作品の虜になりましたので、他の作品集も探して読みたいと強く思っております。ぼくは今の時代に、というか、こういうご時世だからこそ、ジャック・ロンドンを読むべきだと思います。原書は、そのすべてを手に入れるのは高くつきますが、インターネットで原典を見ることができます。僕はプリントして、翻訳と対照させながら柴田氏の訳に、感じ入っています。それにしてもなぜ、いまジャック・ロンドンなのか。
学校教育が堕落し、社会生活に活気がなく、アメリカの大統領に現状認識力がなく、したがって日本の政治家に見識がなく、経済は破綻し、人の考え方にも利己的厭世感が漂う、そんな傾向をみてとれる「今」（2008年11月）、しかも柴田氏が、なにゆえ雑誌コヨーテに連載されたのか、それは「生きる前向きな姿勢を感じ取ってほしいからだ」と手前勝手に思っていす。
たとえば「一枚のステーキ」という短編。英文は中学3年生にでもよめる、SVOを中心とし、しかもわかりやすい内容です。へとへとになるまで何度もリングの上でボクシングをする。ステーキ一枚を食べたいがために。その、いわば単純な文章構成に、ただボクシングの光景を複数重ねただけの内容でありながら、読み終わると、おかしみだけでなく、生きることへの執念というか、徹底的に生き抜こうとするパワーといったものを与えられます。具体的な思想をもつわけでもなければ、アクションを起こす必要性に駆られるわけでもなく、ただただ、生きねばならぬ、という感じが湧いてくるわけです。
翻訳は、いつもながらイキのよい、軽快な訳文であり、そうした訳文と相俟って、自然と「生へのあこがれ」を感じさせてくれる筆致があります。
光文社文庫からも２冊、ジャック・ロンドンの作品が新しく（１冊目は読みやすくリズミカルです、２冊目はまだでていませんね）翻訳本が出ますが、いま申した意味で、見識のある出版社からは、今を生きるエネルギーの根幹部にある原理を、読み取ってほしいとの願いがあるようにも、小生、手前勝手に思っています。

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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/11/4092510144.html">
<title>ジャック・ロンドン放浪記 (地球人ライブラリー (014))</title>
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<description>1892年、ロンドンが16才の時から過ごした数年間のホーボー(列車に只乗りして国中を廻る放浪者)生活の様子を綴ったもの。今で言うロードムーヴィーの御先祖様みたいなものだが、ホーボーの生活を描いた小説...</description>
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1892年、ロンドンが16才の時から過ごした数年間のホーボー(列車に只乗りして国中を廻る放浪者)生活の様子を綴ったもの。今で言うロードムーヴィーの御先祖様みたいなものだが、ホーボーの生活を描いた小説はこれが初めてだったらしい。一文無しの身ひとつで列車に乗り込み、制動手達や警官達と執拗な追いつ追われつを繰り広げ、口先三寸で何とか飯にありつき、刑務所内部の有無を言わせぬ権力機構に何とか順応し、ホーボー仲間と交流し、或いは競い、はたまた出し抜き、世の様々な残酷さに直面して憤り、或いは怯え、機転と勇気で果てることのない気儘な日々を明日へと繋げてゆく………「最高の放浪者」のひとりとして、反社会的と云うよりは没社会的な智恵で過酷な状況を明るく生き抜くその姿は、正しくアメリカの文化英雄と呼ぶに相応しい。この「地球人ライブラリー」のシリーズは大体同じ作りになっているのだが、地図、当時の社会情勢についての幾つかのコラム、巻末に参考文献リスト、そして各ページ毎に地理風俗等についてのやたら詳しい註がどっさり付いていて、それなりに労作である。唯惜しむらくは、註の大半が百科事典からその儘抜き書きしてきた様なもので、行間を埋めてくれる様な類いのものが少なかったこと。勉強にはなるが、それで読書の楽しみが増すとは限らない。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/12/4862380360.html">
<title>幸福の王子</title>
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<dc:date>2008-11-20T06:44:09+09:00</dc:date>
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<description>初めは、高校の英語の授業でこの物語に出会いました。
その後、姪っ子へのプレゼントとして何にしようか考えあぐねこの本に辿りついた訳ですが、
改めて読み返すと感動で涙がこぼれていました。
歳を取って涙腺...</description>
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初めは、高校の英語の授業でこの物語に出会いました。
その後、姪っ子へのプレゼントとして何にしようか考えあぐねこの本に辿りついた訳ですが、
改めて読み返すと感動で涙がこぼれていました。
歳を取って涙腺がゆるくなったのか、それとも大人になって
物語の深さを感じ取れるようになったためなのか。

子供の童話は残酷だとおっしゃる方もいます。
物は見方、見方を変えると残酷も福に、幸福は残酷に見えます。
なぜ、この物語のタイトルが【幸福な】王子なのか、読み終えたときに
わかると思います。手にとって間違いない１冊です。ごく子供のときに本がぼろぼろになるまで読みました。大人になって
英語で読みました。子供のときに読んだ本が、抄訳ではなく全てを子供に
伝えたものであったことを知り改めて驚きました。今回は装丁と書籍の
かもしだすムードから大人が読んで十分応えられるようなものだと思います。
それから英語を読んでいてどうしても結末で観念的に理解できない部分がありました。
神と天国の部分でどう解釈しても？？？？・・・しかしいわゆる無宗教の
私にはわからないであたりまえ、ということがこの本のあとがきでわかり
ました。さすがに曽野綾子先生の新訳です。あとがきでも人をうならせます。三十路も過ぎて、この名著を初めて読みました。
きれいな装丁に惹かれ読んでみたのですが、
涙ぐんでしまいました。
真の意味での幸福とは…ということを考えさせられる
美しい童話です。大人にも子供にも読んでほしい一冊です。
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<title>哲学入門 (新潮文庫)</title>
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<description> この本は単なる哲学の入門書ではなくて、Karl Jaspersの哲学を一般人に周知せしめる書であって、一般的な哲学入門ではありません。だからTomas Nabel“Was bedeutet das...</description>
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 この本は単なる哲学の入門書ではなくて、Karl Jaspersの哲学を一般人に周知せしめる書であって、一般的な哲学入門ではありません。だからTomas Nabel“Was bedeutet das alles”などとは大違いであるし、中島義道『哲学の教科書』とも全然違う。

 再度いいますがね、これはヤスパースの哲学を周知せしめるための書！ 彼独自の観点から執筆された入門書であり、この観点から語ることが妥当であることを忘れてこの本を評価してはいけません。この書が単なる哲学入門書として扱われるならこれは本当の評価ではないし、この本に書いてあることを理解していないことを自ら暴露する以外の何者でもない。例えば第三章で出る包括者思想はモロにヤスパース思想なのだけれど、分かるかしら？

 この本はヤスパースについて知りたいという人にお勧めです。そしてかかる人たちはこの本を読んだら『哲学的信仰』に進むのが最良！ 『哲学的信仰』の次は『哲学』（３巻全て）、『啓示に面しての哲学的信仰』などへ進みましょう。そこには開かれた地平がある！

ラッセルの哲学入門も読んだのだが、同じ題名でも視点は全然違いました。哲学するとはどういうことなのかを知るにはおすすめできると思います。
様々な哲学者にも触れ、幅広い内容です。ラジオ講演を基礎としているので語り口調に感じました。 ヤスパースはもともとが精神科医だったということもあり、じぶんという個々人の経験に即して哲学の世界に私たちを導いてくれる、「哲学入門」には最適な哲学者だろうと思います。「人間が挫折をどのように経験するかということは、その人間を決定する要点であります…人間が自己の挫折をどのように経験するかということが、その人間がいかなるものとなるかということを立証するものであります」、これらの言葉は殊に難しく考えずとも、私たちの頭で「なるほど」と思えることではないでしょうか。哲学というと難しいことばかりのような気がするけれど、無視できない、ちょっと哲学の世界をのぞいてみたい、という方にまさにお勧めの本です。
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<title>肉体の悪魔 (光文社古典新訳文庫)</title>
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<description>前から読みたいと思っていながら、なかなか読む機会に恵まれませんでした、新訳が出たというので、この機にと読んでみました。 

物語の内容自体は、１５歳の少年が１９歳の人妻を愛し、子供まで作ってしまうと...</description>
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前から読みたいと思っていながら、なかなか読む機会に恵まれませんでした、新訳が出たというので、この機にと読んでみました。 

物語の内容自体は、１５歳の少年が１９歳の人妻を愛し、子供まで作ってしまうということで、現代ではどこにでもありそうな話ではあります。 
ただ、この作者ラディゲは初めてなのですが、この少年の心理描写に唸らされました。具体的な動きを描写しなくても、主人公の心理描写だけで、その光景を彷彿とさせてしまう力量は凄いの一言です。 
しかも、その心理描写たる、当時であればそう感じただろうなと、一つ一つ納得の出来るものでした。 
第一次世界大戦という異常時を舞台にしており、そこでは、人々の狂気がピークに達し正常な論理が崩れる時です。しかも、主人公が刹那的な考え方を持っていても、全く違和感のない時代環境です。 
そう考えると、主人公は登場すべくして登場したとも言えます。 
マルトの死によるラストも見事で、主人公の反応も結果としては納得できるものです。 

流石に、古典の名作として残るだけの作品でした。「僕はさまざまな非難を受けることになるだろう。でも、どうすればいい？戦争の始まる何か月か前に十二歳だったことが、僕の落ち度だとでもいうのだろうか？」この冒頭の部分を読むだけでラディゲがただ者ではないことがわかる。

舞台は第1次世界大戦中のパリ近郊。15歳の少年が、婚約者のいる19歳の女性、マルトに出会い、恋に落ち、妊娠させ、その人生をむちゃくちゃにするという話である。あらすじはスキャンダラスだが、珍しいものではない。重要なのは、ときおりユーモアすら交えられた、主人公の冷めた独白である。恋愛に溺れ、また周囲からの非難や冷たい視線にさらされながら、主人公の思考、観察眼は冴えに冴え渡る。

『肉体の悪魔』は今でこそ古典扱いだが、1923年当時は20歳の新星（しかもこの歳で命を落とす）が書いた恋愛心理小説だったのである。若いのにこんなに老成しているなんて！と驚きながら、まるで恋愛や人生のベテランのようなラディゲの文章を味わうと良い。２０歳で早逝したラディゲが、１６〜１８歳の頃に書いた自伝的作品。
本書の主人公と同様にラディゲ自身も年上の人妻と関係があり、
ほぼ実話かと思いながら読んだのだが、実際にはこの主人公ほど
人妻との恋愛に溺れてはいなかった様である。
本来恋愛とはエゴイスティックなものだと思うのだが、
この主人公は若さゆえかエゴ剥き出しのまま、ひたすら恋愛に没頭していく。
その一方で、そんな自分を冷静に批判する視点も持ち合わせている。
あの若さで本書を書いた才能には驚嘆するが、若くなければ書けない傑作だとも思う。
訳文は、平易で格調高く、作品自体には経年の劣化を感じさせるところはいささかもない。解説にも描かれているように、作品は若者と人妻のひと時の恋愛を描いたに過ぎないものである。しかし、一人称で透徹したニヒリズムをもって社会、人妻との関係を眺める主人公の視点に、逆説的に作者の若さとゆえの虚勢と純粋さとが感じられ、読後すがすがしささえ感じられる。また、争が始まり人々の暮らしに様々な影を与えている、その不安な時代を背景にし、ガラスが割れれば、猫はその隙に付け入ってチーズをいただくだろう、たとえ、自分の飼い主がガラスを割り、指を切って苦しんでいたとしてもというｲﾝﾄﾛから始まる本作品は、間接的に戦争の悲劇とやるせなさを歌い上げており、深い心理小説にもなっている。最後の一節、またところどころに挿入される警句は、夭折した作家の社会に対する深い洞察を感じさせられる。
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<title>サロメ・ウィンダミア卿夫人の扇 (新潮文庫)</title>
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<description>ワイルドの真骨頂を日本語でわうにはこの文庫が一番いい。『サロメ』はともかく『ウィンダミア卿夫人』とか『真面目が肝心』などの傑作風習喜劇が併載されている。特に後者はワイルドの最高傑作だとよく言われる。...</description>
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ワイルドの真骨頂を日本語でわうにはこの文庫が一番いい。『サロメ』はともかく『ウィンダミア卿夫人』とか『真面目が肝心』などの傑作風習喜劇が併載されている。特に後者はワイルドの最高傑作だとよく言われる。ヴィクトリア朝人のみならず現代人が当然と考えている慣習をことごとく覆し、爆笑と衝撃を同時にもたらす機知に富んだ会話が一番の魅力。翻訳では限界があるのでこれを読んだら原文で。世紀末文学「サロメ」である。結構衝撃を受けた。たしかに、怪奇、幻想、恐怖の文句は伊達ではない。「岩波」の方も読んだが、そっちのはビアズレーの挿絵が素晴らしかった。こっちの方をお奨めする。特にラストシーンの挿絵は寒気を起こす。また、この本には「まじめが肝心」という話も入っている。これは、「婦人の扇」よりもさらにウィットが聞いていて良い。ワイルド◎。・なんて素晴らしく青い目をしてらっしゃるんでしょう、アーネスト！本当に真っ青だわ。いつもちょうどそんな風に私を見て頂戴ね。とくに他の人がいるときは。・「日記を書き留めておかないと忘れるの」 「どこへでもねえ、セシリー、もって歩ける記憶という日記がありますよ。 「ええ、でもそれは、通例決しておこったこともない事柄や、まずおこりっこないような事柄を記憶するものよ」
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<title>阿Q正伝・藤野先生 (講談社文芸文庫)</title>
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<description>以前、別の文庫でも読みましたが、
やっぱり藤野先生も読んでおかなきゃと思って、
買ってあったもの。
今回の出張で読みました。

岩波文庫が『吶喊』の構成そのままなのに対して、
講談社文芸文庫は第一小...</description>
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以前、別の文庫でも読みましたが、
やっぱり藤野先生も読んでおかなきゃと思って、
買ってあったもの。
今回の出張で読みました。

岩波文庫が『吶喊』の構成そのままなのに対して、
講談社文芸文庫は第一小説集の『吶喊』と第2小説集の
『彷徨』、そして自伝的回想録『朝花夕拾』から抜粋している。
魯迅の代表作を広く読みたいならば、こっちのほうが
いいかもね。

藤野先生は『朝花夕拾』に掲載されており、本書では
最後に載っています。
日本留学時代の仙台の恩師、藤野先生との交流と
描いた話だとは知っていたけれども、
もっと深いテーマを描いているということを知る。
医学校にて、「中国は弱国であり、中国人は低能である」と
見られていることにづかされ、また、ロシアスパイとして
処刑される中国人のフィルムを見ることとなる。

そこで、近代医学をもって、祖国に貢献しうと
思っていた魯迅は、医学を捨て、文学によって、
祖国の人々を内面から変えていこうと志すのである。

まさしく、関口知宏の「異郷有悟」である。

『吶喊』や『彷徨』は清代末期民国初期の憂いを描いて
いるけれども、「藤野先生」は日本が舞台だけに、
中国に暮らし、最近の日中関係にもいろいろ思うことが
あるだけに、考えされられることもありますね。

巻末の解説を読んで思い出したけど、「故郷」は中学校の
国語の教科書にも載っていたよね。そういえば。
閏土のイラストが印象的だったことを思い出した。

ちなみに、巻末の解説で誤記があります。
276ページにある魯迅故居。北京じゃなくて上海ですからね。
これって、どうやって教えてあげればいいんだろ。
※2008年4月15日発行第13刷歴史の教科書に必ずでてくる近代中国文学を代表する魯迅とその代表作「狂人日記」と「阿Ｑ正伝」。「魯迅を読まずして中国を知ることはできない」と本の裏表紙に書いてある。古本屋でたまたま見つけたので、「この機会に」と手にとって購入した。

期待してページを手繰ってみたが、最初の「狂人日記」、封建制度と儒教道徳の暗黒を描いたものと解説されているが、その内容に少々面食らってしまった。さらに「阿Ｑ正伝」もかなり強烈に心揺さぶれるものであった。全体を通して、貧しさの中でしきたりを守ろうとする人達と、そういった周りの冷ややかな視線や嫌がらせな行動に左右されず、自らの意思を貫こうと一個人が苦労しながらもがくという構図が見受けれる。たとえその強固な意思が最後に実を結ばなくとも…。辛亥革命前後の動乱期にそういった精神を多くの中国人に魯迅は鍛えてほしかったのだと思われる。

代表的二作のほかに「祝福」や「孤独者」も名作だと感じたが、最後の仙台で医学を教わった時の師に対して感謝の念を綴る「藤野先生」でどこかほっとできた自分がいた。同時に文学から歴史を学ぶ大切さを末尾の「年譜」と共にあらためて教わった。 収められている「藤野先生」は、魯迅の仙台医学専門学校（現東北大医学部）留学時代のことを扱っている。解剖学等を指導した藤野権九郎は魯迅のノートに詳細な添削を施し、終始励ました。魯迅は自分が出会ったもっとも偉大な師であると述べている。中国に帰っても、その惜別の念をこめて藤野先生がくれた写真を見るたびに、良心と勇気が甦ったという。いかに魯迅の敬愛の念が深いものであったかがうかがえよう。医学は受けつがれなかったが、人間として大切なものは藤野先生から魯迅に受けつがれた。 その添削が施されたノートは、中国で国宝にあたる扱いを受けている。江沢民が来日した際に、魯迅が講義を受けていた机に感慨深げに坐ったというエピソードも記憶に新しい。ちなみにこの作品は中国の中学校の教科書に必録の教材でもあるらしい。近代中国社会を猛烈に批判した『阿Ｑ正伝』『狂人日記』。魯迅の日本留学時代の体験を記した日本でも人口に膾炙している『藤野先生』。珠玉の小品『孔乙己』。そして地主階級と農民階級の格差と次世代でのその解消を期待した『故郷』など、魯迅の短編作品の代表作がすべて収録されている。「これから魯迅を」という方に、ぜひお勧めしたい作品集である。 この作品は、『阿Ｑ正伝』『藤野先生』の他に11の作品が載ってます。私は『藤野先生』を読みたいと思い購入したのですが、他の作品もとても面白かったです。 魯迅の作品は、高校の授業などで読んだ方が多いと思います。 本棚に入れておく本にはピッタリの作者と作品だと思いますよ。 
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<title>ニルスのふしぎな旅 下</title>
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<title>ジャン・クリストフ 1 改版 (1) (岩波文庫 赤 555-1)</title>
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<description> あまりにも繊細で情熱的な性格故に，周囲に対して寛容に接することが出来ず，徐々に孤独になってゆく孤高の天才ジャン・クリストフ．
 自分の演奏を真剣に聞かない無知で傲慢な聴取に対し練習曲を弾きこう叫ぶ...</description>
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 あまりにも繊細で情熱的な性格故に，周囲に対して寛容に接することが出来ず，徐々に孤独になってゆく孤高の天才ジャン・クリストフ．
 自分の演奏を真剣に聞かない無知で傲慢な聴取に対し練習曲を弾きこう叫ぶ
 「君たちにはこれで十分だ」
 そのような事を行う彼の演奏会にあるとき人がほとんど入らなかった．だが彼は負けずに言い放つ
 「素晴らしい，これで私の演奏が良響く」
 そしてこの彼はこのような言葉で最後を迎える
 「他日われは新たなる戦いのためによみがえるであろう」
 
 『いずれの国の人たるを問わず、苦しみ，闘い，ついには勝つべき，あらゆる自由な魂に捧ぐ』
 この冒頭の作者の言葉は時代を超える普遍性を秘めたものだろう．演奏会で無理解な聴衆に腹を立てたクリストフは、幼稚なピアノ練習曲を無造作に叩きつけてこう言い放つ．「諸君らにはこれで十分だ！」暴動が起きる．頽廃しきったパリで、クリストフは雄々しい精神のまったく失われた病的な芸術文化に中毒（あて）られる．そうして、会う人ごとにこう訊ねる．「あなたは健全ですか？」訝しがられる．クリストフは死の床で悟りを開く．それは自然と生命に比した芸術の無力を知るということだった．「芸術の声音は窮屈だ。人の精神よ黙れ！ 人間に沈黙あれ！」しかし彼は起き上がって、また作曲を始めてしまう．およそ20世紀の芸術に欠落していたあらゆる真理を、クリストフは一身にかき集めて煌々と燃え上がっている．彼は近代社会に甦った新しいベートーヴェンであり、芸術的精神の実体化した姿なのだ．偉大なるクリストフの炎は、遂には我々のなかの弱き心を焼き尽くすに至る．クリストフが向き合う19世紀末西欧社会の、なんと卑俗にして病弱であることか．そして、それがなんと現代社会に似ていることか．だがゲーテもまた同じものと戦ったし、それ以前にもそれ以後にもまったく同じ悪意が存在し続けていた．つまり、芸術を取り巻く環境はいつの時代も変わらないのである．だからこそ、「いずれの国の人にてもあれ、闘い、苦しみ――ついには勝つべき――あらゆる自由なる魂よ」とロマン・ロランは呼びかける．『ジャン・クリストフ』を手に取ったものは、その声に応えずにはいられない．そして――惰弱なる精神を焼き尽くされ、生まれ変わった読者は、我もまたクリストフのごとくあらねばと思う．そのように感じる人々が絶滅しない限り、『ジャン・クリストフ』は決して滅びない．それは同時に、芸術が決して滅びないということでもある．（；'Д｀）ﾊｧﾊァ ジャンクリストフという才能はあるものの、悪意ある者によって道が阻害されていく青年の人生を描いたものだ。熱き魂を持った青年の情念がひしひしと感じられた。おいらもピアノを弾くので、こいつの気持ちは分かった。「ジャン・クリストフ」に最初に出会ったのは高校生の時でした。それからくり返し読んでます。皆さんは「英雄」とはどんな人物をイメージされているでしょうか？ナポレオンのような人でしょうか？大成功をおさめ、大金持ちになったような人でしょうか？ロマンロランは、力や思想によって人を支配せしめるような人を「英雄」とはみなしていません。ロマンロランは「心情において人を支配せしめることができる人こそが真の英雄である。」とその緒言の中で言っております。その理想像としてベートーベンがある、とロマンロランは言っております。そんなベートーベン的な要素を兼ね備えた英雄像を彼はジャン・クリストフとして完成させたのだと思います。そして、それは全ての人間の中にある理想なのです。それゆえ、人はこのジャン・クリストフを読んだ時、その時代、年齢を問わず、いつもジャン・クリストフとともに生きることができるのです。皆さんも本書の中でジャン・クリストフと出会ってください。長篇ですが、高校生なら十分読めると思います。クリストフは、独仏国境地帯のライン地方に生まれ、音楽家の家系に育ち、堕落した父親との軋轢の中で人格を形成し、異国の都で一家を成す。作者自身認めるように、生い立ちはベートーヴェンそのもの。しかし主な舞台はヴィーンではなくて19世紀末から20世紀初頭のパリ。確固たる芸術的理想を実現するために、激しく闘い、芸術界、社交界に敵を多く作る。自ら信じる社会正義の実現のために革命運動にまで身を投じ、亡命生活の中で、今度は旧友の妻と身を焦がすような恋におちる。数少ない親友との友情には全身全霊を傾ける。本当に激しい生き方、波乱万丈の人生だ。しかし、岩をも砕く激しい防爆や渓流がやがて平地を肥沃に潤し、悠々たる大河として海に注ぎ、その名を失うがごとく、年を経て、クリストフは、相闘う思想の両局を受け入れ、かつて敵であった批評家、芸術家連中とも、その真摯な信念を貫いた生き方故に同志として和解し、自分の苦悩と闘いの人生が次世代のより幸福な世界に少しなりとも貢献したことを神に感謝し、満足しながら、光の彼方へと消えていく。そういう意味では楽観主義的ヒューマンドラマ。1870年のプロシア・フランス戦争を経てドイツが国民国家として漸く成立した頃から第1次大戦前夜までの緊張した時代を背景として、独仏の敵対するナショナリズムと友情との軋轢、パリへの愛着とドイツの芸術家としての誇りとの軋轢が描かれ、やがてクリストフの心中に普遍的な人類愛が満ちていく。そういう意味では、シラー=ベートーヴェン流の人類皆兄弟的理想主義に立つ歴史ドラマ。エピソードとして、プチブルジョア的価値への批判とロシア革命前夜の国際的社会主義運動への理解も見られる。当時の社会思潮や芸術潮流への批評もたくさん織り込まれている。音楽分野では、サンサーンスらフランス近代を代表するアカデミックな作風は、新たな観念を取り散らかしただけで感情と結びつかないペダンティックな音楽とこき下ろされ、ブラームスは感傷と形式を弄ぶ新古典主義者と批判され、またイタリアのヴェリズモオペラは低俗と一蹴する一方で、間接的にではあるが、この時代のフランス知識人に多く見られるように、ヴァーグナーを称揚しているのも興味深い。ドビュッシーについては一言ふたことではあるが、新たなフランス音楽としての期待が述べられるが、モーリス・ラヴェルについては、その本格的に活躍期の前ということで触れられてはいない。そういう意味では、文化評論としても面白い。これだけいろんなことが詰め込まれていると、確かに2000ページの大部になるだろう。ずっしり読み応えがある。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/19/4582763154.html">
<title>ゲイ短編小説集 (平凡社ライブラリー)</title>
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<description>この小説集には子供も普通に読む小説が入っている。裸体の登場人物はいてもそれにこだわっていないから通常人にはよく考えてみないとそれと解らない。「モーリス」もそうだが、同性愛者に美的センスはあっても自分...</description>
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この小説集には子供も普通に読む小説が入っている。裸体の登場人物はいてもそれにこだわっていないから通常人にはよく考えてみないとそれと解らない。「モーリス」もそうだが、同性愛者に美的センスはあっても自分と違う特性を受け入れるという許容性がない。だから客観的に言えば保守的で抑感情的だ。過激に飛びつく日本人には退屈だろう。平凡社ライブラリーと大橋洋一氏が手を組むとこういう本が出来上がるんだなぁと妙に関心（感動）した１冊です。ゲイ小説…とは言ってもやはり、十九世紀末に作られた作品なのでそんなに露骨なものはありません。選ばれた作家陣も人気作家ばかりなので肩書きは抜きにして、小説を楽しめばいいのではないでしょうか。この面々を一度に読める本なんて他にありませんから。しかし、この本にサキが入っているのにはびっくりしました。大好きな作家なので、全く知らない事実に驚きました。確かにゲイブリル・アーネストはそのケのある作品ですが、他の作品はそんなでもないのです。女性嫌悪（ミソジニー）の傾向があるので、言われてみれば確かにですけどね。巻末の大橋洋一氏の解説が、少しまわりくどい書き方をしていますが、ゲイ小説の経歴を説明しながら作品を紹介しているので、さらにゲイ小説にハマりたい方はこちらもじっくり読んでください。この本を手に取ったきっかけは、下北沢の某本屋（本と雑貨が一緒に置いてある、あの有名なチェーン店です）で平積みになっていたからでした。今から思えば、すごい貴重な偶然です。書名は極めて露骨な（失礼！）雰囲気を漂わせていますが、装丁を含めた本自体のスタンスはあくまで『英米文学のアンソロジー』といった趣で、一般的な読者の方にも／にこそ読んでもらえるものだと思います。他の方の感想にも書かれていますが、私はこの本の白眉といえる部分は、編者である大橋氏の解説ではないかと思います。各作品の新たな読みを提示すると共に、「ゲイ」という枠組みを超えてジェンダー／セクシュアリティーといったトピックの“入り口”をもある程度指し示し得ているのではないでしょうか。……というか、私自身が勉強のダシに何度も使わせていただきました（汗）。もし続編が出ることがあれば、日本の小説を入れて欲しいと思います。久しぶりに手にとってみて、その中身と解説を読んでみて、やはり新鮮な驚きがあった。はやく『ゲイ短・パート２』を見たいものである。それこそ、うれしい驚きとなることだろう。そして、驚くほど売れて欲しいものである。まずはこのストレート（？）なタイトルに驚かされる。 多くの、特にヘテロ男性の読者は、この本を手にとることへの躊躇と、中を覗いてみたい欲望との板ばさみとなるだろう。（しかし、ネット上で買えばレジに持っていく必要はないのである。） 無事扉を開くことができたなら、次に、その目次にならぶ作家名に驚かされる。それらは、あまりに有名な英米作家の名前であり、いまだかつて「ゲイ作家」だとは教わってこなかったものも多い。 中身を読んでみると、その内容が期待に反して「いやらしく」ないことに驚かされ る。ほとんどの作品に関して、「どこがゲイなの？」という疑問を持つ読者が多いことと思う。（唯一の例外は、E.M.フォースター「永遠の生命」だろう。しかし、ぼくに言 わせれば、ロレンスが一番「いやらしい」） さらに、大橋洋一氏による巻末解説の、その重厚さに驚かされる。その説得的かつ情熱的な「読み」は、一種の種明かしとしての面白みを与えるとともに、知らず識らずのうちに現代文化批評の最先端へと読者を誘う。作家の固有名や作家群の出身地名を根拠に編まれるアンソロジーがのさばる中で、気鋭の批評家とその若き友人たちによる積極的な「読み」を前面に押し出したこのアンソロジーは、姉妹版『女たちの時間』とともにひとつの記念碑となるのみならず、今後のアンソロジー編集のスタンダードとなるだろう。 最後の、5つ目の驚きとは、すなわち、このアンソロジーがそれに見合うだけの評価 をいまだ得ていないということである。
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<item rdf:about="http://19bookshop.bestbook-shop.com/detail/20/4834022730.html">
<title>ニルスのふしぎな旅 上</title>
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<description>現代風の訳でとてもいいです。残念なことに本が厚すぎて読みづらいです。
２冊に分かれていたら、星５つですが、厚いので子供へのプレゼントには、
ちょっと考えさせられます。私は、２つに切って製本し直して、...</description>
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現代風の訳でとてもいいです。残念なことに本が厚すぎて読みづらいです。
２冊に分かれていたら、星５つですが、厚いので子供へのプレゼントには、
ちょっと考えさせられます。私は、２つに切って製本し直して、プレゼントしました。思いやりのない少年ニルスは小人にされてしまいががちょうに乗ってガンたちと旅をすることになる
。その中で思いやりを学んで成長していく。鳥に乗って旅をしてみたいなあとゆう願望を満たしてくれる一冊。情景の細かな描写が読んでいるとほんとにスウェーデンの上空、島や、町、村を旅しているみたいな気分にさせてくれます。現実を忘れてニルス達の世界に入ってしまいました。著者はノーベル文学賞を受賞している素晴らしい著者です。小学生のプレゼントにもとてもよいと思いました。ただ本が分厚く重くて家以外では読めません。
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